タコログ~琴線に触れるタッチコードなブログ~

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お笑い芸人にみる“売り方”の考察

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新をサボっていたら、後輩から、「飯野さんがブログ更新するまで、ラマダンに入ります」とハンガーストライキを宣言されてしまったので、慌ててペンを取りました。遅くなり申し訳ありません。

 

今日は、冒頭から、真面目なお話をしたいと思います。

お笑い芸人の話題なのに、笑い一切なしです。

 

世の中に、一発屋ってたくさんいますよね?

特に、お笑い芸人に多いと思います。小島よしお、すぎちゃん、ちょっと昔だと、羽田陽区や、ゆってぃ、ムーディ勝山、ヒロシ、ダンディ坂野、あげればきりがありません。

 

なんで、この人たちは、ある時期には一世を風靡したのに、それ以降は売れなかったのでしょうか?

 

僕が思うに、“それしか”用意してなかったからだと思うんです。

当たり前じゃねーか!というコメントが聞こえてきそうですが、、、

 

結局、ブレイクして、長続きしている芸人って、「フリートーク」が面白いか、江頭であるか、という二択しかないという事実に気づきました。

 

江頭であることは、DNAによるところが大きいので、結局フリートークがおもしろくないといけないんですよね。

 

ここがつまらないと、絶対長続きしないんですよ。オッパッピー、オッパッピー言ってるだけで、飯を食えるほど、芸能界も甘くないと思うんですよ。

 

でも、だからと言って、フリートークがめちゃくちゃ面白いからって、ぽっと出の奴に、テレビ番組のオファーなんて来ないですよね?例えば、仮に、僕が千原ジュニア程の話芸の才覚に恵まれていたとしても、誰も出演依頼なんてしないですよね?誰も興味持たないから、視聴率取れませんからね。

だから、そこで、目にとめてもらうために、「一発芸」が必要なんだと思います。

 

オッパッピーして、注目してもらって、その後のフリートークで最高のパフォーマンスを発揮し続ける!めちゃめちゃオモシロかったら、よっぽど、田代まさし的なことしなければ、ずっと売れると思うんですよね。

 

だから、芸人で、ブレイクしようとするなら、この「フリートーク」を売るために、わかりやすい「一発芸」を売るっていう考え方がないと、栄光は掴めないと思うんですよ。これを、初めから、設計しておかないと。一発目でうけて、飽きられないために、あわてて、

ラスタラスタピーアーって言っててもダメなんですよ。

 

 

 

この考え方はビジネスでも一緒だと思います。

ビジネスだと、これをFE(フロントエンド)、BE(バックエンド)と言います。

 

昔、新規開拓の営業をテレアポでお手伝いをしていたことがあるのですが、その時に、「システム開発」の案件を手伝うことがありました。しかも、300万円くらいするようなやつ。これは、もう思い出すだけでも、地獄のようなプロジェクトでした。

 

感覚的にもわかると思いますが、名前も知らないような奴がいきなりきて、300万円のシステムを売ってきても誰も買うはずがありません。芸人を目指す人が、コネも実績もなく、「フリートークおもしろいので、アメトークに使ってください!たむけんリスペクトしてます!」と言うようなものです。むちゃくちゃです。

 

もし、このシステム開発を売りたいなら、まず、相手との信頼関係を築く必要があります。

 

例えば、「ICリーダーで月々500円で勤怠管理できます」というプロジェクトは断然アポが取りやすかったんですが、そういう感じで、価値がわかりやすく、値段も手ごろな商品で顧客との関係を開始して、信頼関係を築いたうえで、さらに、上位の商品を提案したほうが実は近道だったりするんです。

 

かといって、ずーっと、「勤怠管理しますよ!」って言ってても飽きられてしまいますよね。

それ以上の提案がなければ、取引は一度で終わり。一発で終了。

 

まさに、お笑い芸人とおんなじ構図ですね。

 

ちなみに、人生で一番ブチ切れた言葉が「小島よしおに似てますね」でした。