タコログ~琴線に触れるタッチコードなブログ~

マーケティング情報、読んだ本のアウトプット、自己啓発的なトリビア、たまに笑えることを書いていきます。

尊敬する経営者とシームレスマーケティングについて:後編

日は、兼元社長の対応が素敵すぎて、(罰ゲームに近いほどださい)ステッカーを自主的に貼ってしまうという暴挙に出た!という話を書かせていただきました。

 

本日は、この兼元社長の人格が実はビジネス的にも利益をもたらしている行動だということを書きたいと思います。

 

ちなみに、兼元社長のフルネームは兼元 謙任(かねもとかねとう)で頭韻を踏んでいるので、練マザファッカーに代表される国内のラッパーからもリリックを作りやすいと好評らしいです。

 

 

 

ちょっと話変わります

大抵の広告とか、セールスとか、サービスとか、カスタマー対応とかって別々に考えられてますよね?でも、こういう考え方をしてると、その会社は長くもたないとも言われています。

 

 

僕は、「お米がなければ牛丼を食べればいいじゃない」を座右の銘にするくらい、大の牛丼好きなのですが、そんな平成のアントワネットですら、一度だけ、お店に入ったのに、牛丼を食べなかった時がありました。

 

僕がお店に入って、席につき、それに気づいているのにも関わらず、店員さんは店の奥でずーっとおしゃべりをしていたのです。

 

さすがにそのお店で食事をする気にはなれなかったので、(ゼ●ショー宛てのクレームハガキだけ手に取って)そっとお店を後にしました。こんな対応をしているお店だったら、二度と行こうと思わないですよね?

 

牛丼チェーン店のマーケティング担当が、多額の予算を割いて、CMを作って流しても、肝心のお客さんと接する部門が体たらくだったら、お客さんを獲得することができないのです。

 

当たり前といったら、当たり前なんですけど、この考えを理解して徹底的に行っているのが、ディズニーです。

 

やはりというか、やっぱりというか、ここはその点が最強なんですけど、マーケティングもセールスもサービスも広告も全て、ひとつのものとみなしてるんですね。シームレスなんです。(つなぎ目がない感じ)

 

例をあげると、ここでのスイーパー(清掃員さん)は、実は、パーク内を掃除するためにいるのではないんです。

 

 

ディズニーの方針とは、

「スイーパーを含め、ゲストの目につくあらゆるキャストは、パークのことを聞かれたらなんでも答えられ、ゲストが助けを求めてやってくるのを待つのではなく、困ったゲストがいないか常に注意を払い、ゲストが話しかけてくる前に自らゲストに話しかける」

というものです。

 

・めちゃめちゃ親切でフレンドリーなキャスト

・あんなに人がいっぱいいるのに、常に綺麗な園内

 

こんな経験によって、ゲストは感動して、もう一度行こう!と思い、その感動を友達に伝えて、口コミが広がるのです!つまり売り上げが上がるんですね!

 

それをディズニーはマーケティングとして意図してやっているんですね。

 

僕はこの事実を知ってから、マーケティングというものに抗いがたい魅力を感じてしまいました。

 

ちなみにマクドナルドの創業者のレイ・クロックも同様に「めちゃんこきれいなトイレ」をマーケティングとして分類して、ピッカピカなトイレを維持するための費用をマーケティング費用だと考えていました。(今では忘れられているお店も多いですが)

 

確かに、職場の近くにトイレのきれいなマクドナルドと何かがこべりついているマクドナルドがあるのですが、いつもトイレがきれいなマクドナルドを利用してます。

 

全部がシームレス

だから、セールスも、マーケティングも、広告も、カスタマーサービスも、トイレですら、別々のものとして考えちゃいけないんですね。すべてシームレスに関わりあっているのです。それを理解したうえで、マーケティングが成功するんですね。

 

それを意図してやっていたかはわかりませんが、兼元社長の人格者としても行動もマーケティングに多大な影響を及ぼしていると思いました。

 

事実、僕はオウケイウェイヴを宣伝しますし、(些細な影響かもしれませんが)ダサいステッカーを貼られた友人もオウケイウェイヴしか使っていません。

 

兼元社長の背中をみた社員の方が、同じようにお客さんを大切にして、感動させたら、またオウケイウェイヴのファンが増えます。

 

もしかしたら、巨額を投じた広告と同等の効果が出ているかもしれません。

 

そんなことをふと思った、6年越しの今日この頃でした。

 

手帳に貼ってあるあのステッカーを見るために、人格を磨くことの大切さ、そしてシームレスなマーケティングの大切さをしみじみ感じるのでした。

 

 

PS.オウケイウェイヴの名誉のために言いますが、ダサいステッカーとは僕のほんの出来心でいじってしまったのですが、本当はそこまでダサくありません。ダサいのは僕のこの汚い心です!

 

 

f:id:touchchord:20141126103418j:plain