タコログ~琴線に触れるタッチコードなブログ~

マーケティング情報、読んだ本のアウトプット、自己啓発的なトリビア、たまに笑えることを書いていきます。

「理由」の力~なぜを伝えることの重要性~

f:id:touchchord:20141201211114j:plain

難でした。

先日、友達と食事をするために、渋谷から新宿に移動しなければいけなかったのですが、山手線が全く動かなかったんです。友達をすげー待たせることになってしまいました。

 

しかも、山手線のかわりに埼京線に乗り換えたのですが、今度は埼京線がストップして、すし詰め状態で、拘束されたのです。

 

災難とは続くもので、そのすし詰め状態の車内でアメフト部の先輩であり、自称、豚の化け物のI本さん(二頭身)にでくわしてしまったのです。

 

 

本来なら、埼京線に乗った男性の8割がやると言われている、痴漢退治の妄想をして、脳内コンディションを整えてから、楽しく飲むはずだったのですが、妄想する前に、僕がこの痴漢に遭遇しました。

 

しかも、その巨根のI本さんは、メタボリックシンドロームを絵に描いたような男なので、というか、「メタボリックシンドローム」を危惧した神が、その見せしめのために人間界に送りたもうた存在であるので、脂肪のつきかたが尋常じゃないんですね。体脂肪率が、カナダの食料自給率くらいあるんです。そのせいもあって、やはり慢性的に酸欠状態なんです。酸素を食う食う。

 

ただでさえ、すし詰め状態なのに、メタボの権化みたいな人がいたので、車内のコンディションがちょうど富士山頂くらいになっていたんですよ。

 

 

いきなりメタボな現人神が現れて、民の酸素を奪っていったので、ある意味、最後の審判的な構図だったので、当然と言えば当然ではあったのですが、車内は軽いパニック状態。

 

しかも、この停車がまた長い。社内アナウンスもなく、ただ停まっているので、全員動揺を隠せない状態でした。

 

 

しかし、しばらくすると、「申し訳ありません。山手線内で線路に人が侵入したため、緊急停止いたしました」というアナウンスが流れたのです。

 

 

このアナウンスをきっかけに、騒然としていた社内は一気に安堵の空気に包まれたのです。

(I本さんもパニックのため、いい感じで呼吸停止していたのも幸いしたのですが)

 

 

状況は特に変わりません。別に、運転の見込みが発表されたわけではありません。痴漢して逃げようとした男が線路に活路を見出した!という情報が入ってきただけ。なのに、それでも、人は安心したのです。

 

 

 

なぜか?

 

上に書いた、酸欠二頭身の逸話でもわかるとおり、「理由」というのは、人に対してすさまじい効力を発揮すると言われています。

 

 

海外でこんなおもしろい実験がありました。

 

■コピー機への割り込みできるのか実験

 

これは、そのまんまコピー機に並んでいる人にお願いをして、コピー機の順番を割り込みさせてもらうという実験なんですが、これを3パターンで分けました。

 

①コピー取ってもいいですか?ってストレートに伝える

 

②急がなければいけないので、コピー割り込んでもいいですか?と伝える

 

①だと60%の人しか割り込みさせてくれないのですが、②だと95%の人が割り込みさせてくれるといいます。

 

これはみなさんも、想像の通りだと思います。

 

しかし、おもしろいのがもう一つのパターンです。

③この書類のコピーを取らなければいけないので、コピー割り込んでいいですか?と聞く

 

 

もはや、理由になってません。コピー機に並んでるんだから、コピーを取りたいのは当たり前。ハンバーガーを食べたいので、ハンバーガーを食べていいですか?と言ってるようなものです。アホです。

 

でも、この③でやった場合、93%の人がコピー機に割り込ませたというのです。

 

すごいですよね。依頼の時の理由の内容はなんでもいいんです。「理由」があることが大事なんですね。

 

興味深いですね。

だから、同じことをしても、理由をつけるかつけないかで、購買の反応も変わると言われています。

 

・お煎餅半額です!

・移動中にお煎餅われちゃいました。。。なので、このお煎餅は半額で売ります!

 

 

普通だったら、煎餅が半額になってようが、見向きもしないかもしれないけど、ワケありのお煎餅だから、半額!って言われるとちょっと興味出ますよね?買わないと損かな?って思ってしまいます。

 

 

友達が遅刻してきたとしても、

 

・ごめん遅れたー!テヘペロ☆

っていわれたら、いらっときますが、

 

・仕事の電話がかかってきて、ごめん遅れたー!テヘペロ☆

って言われたら、イラつくのはテヘペロ☆の部分だけになりますよね?

 

 

だから、広告を打つにも、営業するにも、遅刻の連絡ですら、1にも2にも「理由」が欠かせないのです!

「理由」はそれだけ、人を動かす力があります!

 

最後に、カナダの食料自給率をのせておきます。

f:id:touchchord:20141201211502j:plain