タコログ~琴線に触れるタッチコードなブログ~

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アンパンマンに学ぶ「努力の方向性」の大切さ

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アンパンマン。僕が好きなアニメを聞かれたら間違いなく答えるタイトルです。

それこれ、22歳のときにアンパンマンのある事実に気づくまでは、欠かさずみていたので、平均的日本人よりも多少アンパンマン視聴歴が長いと思います。

 

 

 

しかし、これほどまでに大好きなアンパンマンですが、いまだに許せないものがひとつだけあります。それは、「バイキンマン」です。

 

 

いやいや。バイキンマンが悪さをするからという幼稚な理由ではありませんよ。むしろ、僕は物心ついたときから、バイキンマンをずっと応援してました。

 

 

 

アンパンマンはあの世界では、超人気者で、非の打ちどころのないヒーロー。そして、人外なパワーを持っていて、常勝、最強、頼もしい仲間に囲まれている。

 

最初っから、こんな最強ステータスを持っているアンパンマンにいかにバイキンマンが勝ち星をあげてくれるのか?というところに、ロマンを感じ、ワクワクしながらバイキンマンを応援していたのです。

 

なのに、バイキンマンは僕が見ていた20年間ただの一度も勝つことはありませんでした。

勝てないだけなら、まだしも、バイキンマンには「トライ&エラー」という考えが完全に欠如していたのです。

 

 

「改善」「創意工夫」「試行錯誤」、結果を出すための正しい努力が全くもってなされていないのです。

 

あなたも、アンパンマンを見たことがあるでしょうから、そのストーリーのテンプレートはだいたいわかると思います。

 

バイキンマンが悪さをする

②カバオ泣く(僕はカバオも許せないんですが、これは別の機会で書きます)

③アンパンがキレる

④バトる

⑤顔が濡れて力が出ない

⑥アンパンに新しい顔が供給される

⑦元気100倍

⑧バイバイキン

 

 

物語の99%はこのプロセスでバイキンマンが駆逐されて、終焉を迎えます。

※カバオが他のモブに置き換わることはあります。

 

そして、このプロセスを何千回も繰り返しているのです。

 

正直、バイキンマンの持っている科学力は、あのアンパンの世界では「異様」圧倒的「異様」な科学力です。

 

アンパンマンという怪力の人造生命体さえいなければ、まじで、即行、酒池肉林を実現できる科学力を持っています。あの人造生命体さえ駆逐すればいいのです。

 

なのに、バイキンマンはそれができない。

それはなぜか?先ほどのプロセスから考察してみましょう

 

バイキンマンが悪さをする

②カバオがギャーたれる(カバオだけは許せない!)

③アンパンがキレる

④バトる

⑤顔が濡れて力が出ない

⑥アンパンに新しい顔が供給される←「要check!!!」

⑦元気100倍

⑧バイバイキン

 

 

はい⑥です!完全に。

 

正直、バイキンマンはアイディアマンでもあるので、色んな戦法を思いつき、アンパンマンの顔を濡らして、弱体化成功までは、ほぼ100%持ち込みます。あと一歩です。その状態から、アンパンマンの心の臓を貫けば、酒池肉林は目の前です。

 

しかし!いつも、それをフィクサーであり、マッドサイエンティストであるDrジャムに阻まれるのです。

 

 

どんなに、アンパンマンの顔を濡らそうが、ジャムは人造生命体のクローンを無限に生成できます。

 

そして、生成されたクローンは、「剛腕のバタコ(年俸3億円)」によって、いかなる距離があろうと正確無比にアンパンマンの顔にジャストで供給されるのです。そして、アンパンマンは今日もまた元気100倍になるのです。(初回から数えて、貴様はいま元気何倍なんだよ?)

 

もはや、この世界の主役はDrジャムです。アンパンマンなどジャムの傀儡にすぎないので、そこに挑んでも無駄なのです。

 

タイトルも「それゆけ!アンパンマン」とか言ってる場合じゃないです。「Drジャム~禁忌を犯した狂気の科学者~」にするべきです。

 

 

話はそれましたが、どう考えても、バイキンマンはまず、

 

「無限に生産される人造生命体」という課題に取り組まないといけないのです。

 

つまり、

 

・生産能力の破壊(Drジャム、パン工場

・供給能力の破壊(バタコ)

 

少なくともいずれか1つを達成してからでないと、バイキンマンの酒池肉林はなしえないのです。

 

よく、「無駄な努力はない」と言われますが、あれは嘘です。バイキンマンを見てください。

 

確かに、トライした数は驚嘆に値します。

 

もう何千回とアンパンマンに負けたことでしょう。しかし、やつは、その失敗から学び、自分の取り組むべき課題を見つけ、その課題に対処するというプロセスを完全に無視して、またアンパンに挑むのです。

 

本当の課題は、「ジャム」なんだから、それがなされない限りバイキンマンの勝利はないのです。

 

僕は、22歳のときに、そのことに気づき、愕然として、アンパンマンの録画予約をそっとキャンセルしたのです。

 

 

この「正しい努力」という考えなしに、手放しで努力を称賛することはバイキンマンの例をみてわかるように危険です。

 

僕は、大学時代にアメフトを初めたのですが、体を大きくしたくて、ウェイトトレーニングを習慣にしました。

 

当時、部員の誰よりもトレーニングに取り組んだ覚えがあるのですが、いっこうに僕の体は大きくなりませんでした。それは、「栄養」という考え方を完全に無視していたからです。(筋トレしてから、十分なたんぱく質、炭水化物を取らないと筋肉にならないんですよ)

 

トレーニング、栄養、休養のトライアングルがうまくいって初めて筋肉はつくのですが、そのことを知らずに、ひたすらにベンチプレスだけ続けていたときがありました。まさに、バイキンマンですね。

 

 

 

もし、このブログをバイキンマンが見ていたら、あなたにこう伝えたいです。

 

「努力できることは大切なことだ。しかし、“努力の方向性”を確かめ、修正することができなければ、その努力に価値はない。頑張れ!バイキンマン!まずジャムより始めよう!

」と。

 

 

このメッセージが彼に伝わっていることを信じて、また僕はアンパンマンの録画予約をオンにしたのであった…